ボクが見た被災地

ようやくという表現が正しいのか、震災から4ヶ月以上経ってしまいましたが、被災地へ行ってきました。
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震災直後から、被災地へ行ってお手伝いをしたいとは思っていましたが、ボク自身ボランティアの知識も乏しく、逆に迷惑を掛けてしまう可能性もあるということや、自分のスケジュールが合わなかったこと・・・。いろんな理由があり、先延ばしになっていました。

しかし、知り合いをはじめ、いろんな方の被災地へ行ったときの話しやブログ、ボランティアセンターの情報を見ていて、未経験者のボクでも力になれるとことがあると思い、スケジュールを立て、たったの3日間ですが東北に行ってきました。

ここで記すのは、あくまでボクの私感です。正直、被災地へ行ったことが正しかったのか?そうでなかったのかもわかりません・・・。そこを踏まえて読んでもらえたらと思います。

普通のサラリーマンのボクの会社は複数日有給を取るのは難しいので金曜だけ有給を取り、木曜の夜、就業後に現地に向け出発しました。

名古屋からのエントリーになるので、比較的近い候補地として南相馬を候補にしました。それでも700kmほどの距離になります。夜中には現地入りし、仮眠を取りました。
ふと、ここまでの道中、「被災地」という感じは全くなかったです。地震による家屋の倒壊もあったかと思いますが、まったく普通の日常を過ごされているような感じでした。

朝になり、ボランティアセンターで受付をします。ここは事前登録なしで、当日受付となっています。
初回ということもあり、簡単な説明を受け、作業に入ります。

この週末、新潟、福島では記録的な豪雨に見舞われ甚大な被害がでました。

南相馬は幸い、少ない降水量でしたが、作業日程の金曜、土曜は屋外での作業は中止となり、両日とも屋内で「流失物の洗浄」の作業となりました。

TV等で見たこともあるかと思いますが、被災後に家屋から流失した写真等の私物がたくさん集められています。泥だらけになった写真等を一枚一枚綺麗に洗浄し、持ち主に返せる状態にするのです。

センターの意向で被災者に配慮し写真撮影不可だったので、作業風景画像はないですが、力仕事ではないので女性に方もたくさん参加されています。
大量にある写真の中から少しずつ手に取り、洗浄をするのですが、どんな写真が多いかと言うと、「結婚式の写真」、「子供の成長を記録した写真」、「会社等の旅行の写真」など楽しそうな写真がほとんどなんですよね。自分で撮った写真を思い返せばわかりますよね。

思い出のいっぱい詰まった写真を洗浄しつつ、つい作業の手を止めてしまい、写真に見入ってしまうこともあります。
「この夫婦は今も一緒に夕食を食べているのだろうか・・・?」

「この会社の人たちは今も活気にあふれて仕事をしているのだろうか・・・?」

「この老夫婦は不自由な生活をしてるんじゃないかな・・・?」

「この子供は・・・・・・生きててくれよ」

いつか本人のところに戻せるように丁寧に丁寧に・・・。

このセンターでは南相馬でも原町区、原発でも良く聞く浪江町や双葉町の流出物が集まってきます。

作業は9時半過ぎから15時過ぎまで。一人当たり数十枚が限度かと思います。重さにして、数十グラム程度でしょうか・・・

流出物は、このセンターだけでも何トンとあるそうです。途方もなく時間が掛かり、地味な作業にはなりますが、とても責任ある重要な作業だと思います。

瓦礫の撤去等が進むにつれて、このような作業がメインになっていくのだと思います。


作業後には海岸線まで被災状況を見に行ってきました。

初日は南相馬周辺。

この辺りは家屋が集中していた所を見ていなかったのか、被災された家屋の瓦礫の撤去も進んでいました。
ただ、テトラポットが崩れて流されたようで、たくさん転がっていました。津波のパワーの凄さを感じるシーンでもありました。
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二日目は最終日宮城でも被害が大きかった石巻や南三陸まで足を伸ばす予定だったので、そちら方面の向かいつつ、山元~亘理~岩沼~仙台空港のある名取を見て回りました。
こちらは人口的にも福島よりも多いかと思いますが、住宅街とかもあり、被害の規模が福島よりも甚大に感じました。
瓦礫も半端ない量になっていました。
北上するにつれて被害が大きくなっていく傾向があり、仙台空港ではTV映像を思い出して、ゾッとしてしいました。
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最終日に向けて仮眠を取っている時、福島では震度5強の地震が起きました。ボクも目を覚ましましたが仮眠
していた地域は震度3。しかし、この余震に心を揺さぶられる被災者は少なくないのだろうと思うと、なかなか寝付けなかったですね。

朝、起床し最終日、石巻に向けて走ります。
初日、二日目に見た被災地もヒドイと思いましたが、ここは別物でした。
海岸線の住宅街はほぼ壊滅。石巻港からの倉庫街も軒並み破壊されていました。
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憂鬱な気分で北上し、女川町。
女川湾奥に町があるのですが、入江を伝ってきた津波が町を破壊した様子がわかります。
町が消えてしまったような雰囲気さえします。
しかしながら、病院も再開し、復興に向けて進んでいるようにも感じました。
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そして、最終目的地の南三陸町。
言葉がありませんでした・・・

他の地域とは何が違うか?
ここも湾の奥に町があるのですが、ここも町全体が被災。線路も駅も消えてました・・・。
町全体が被災したにも関わらず、人口のせいか復興の進みが悪く、被災したままに近い状態で残っているような感じでした。病院さえ被災したままで、数人のボランティアさんが瓦礫の撤去をしていました。
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呆然と見るしかなかったのですが、ふと気づくと被災された女性でしょうか?自宅のあったと思われる場所で、手で掻き分け何かを探しているんですね。きっと、家にあった何か、何でも良いから探しだしたいのでしょうね。正直、4ヶ月半も経ってしまった今、残っているものなんてほとんど無いでしょう。それでも、探しにきているんですよね。ボクがした洗浄の作業の大切さを痛感するシーンでした。

南三陸町の光景が一番ショックだったのですが、この状態で「前向きに」とかボクなら無理なような気がしてしまうんですよね。「あの日」のまま、時計が止まってしまっている人がどれだけ多くいるのでしょう・・・
少なくとも町の復興が進まなければ、気持ちの整理は付かないとボクは感じました。

一方、見て回った海岸線の漁港では、瓦礫の山を背に釣りをしている人が結構いました。地元の人だと思うのですが、不謹慎でしょうか?
ボクは被災された中、やっと「釣りをしよう」という気持ちの余裕の表れなのかと、それは少し嬉しくも思いました。

また、南相馬では避難所生活をしている人と少し話しをすることが出来ました。
こちらから「放射能」の話しは切り出しにくかったのですが、相手の方から話しをしてくれました。
南相馬は浜風が入るそうで、放射能が流されるから周りに比べると「放射能レベル」は低いから比較的安心して生活が送れるとおっしゃってました。
これも取り方によっては、そう思い込んで生活せざるを得ないのかなと。、もちろん、放射線量も測っているとは思いますが。
でもね、人によってはこの地を離れて、引越すなり、避難するなりした方が良いと言いますが、地元って簡単に捨てられない人もいますし、ここで生活せざるを得ない人もいっぱいいると思うんですよね。
その為に、自分たちが落ち着ける理由を考えて生活しているようにも感じます。

ボクが見てきた3日間はこんな感じでした。
まだ、気持ちが落ち着いてないからか、感想というものが少ないのですが、一つ思うことは時間が許すのならまた現地に行きたいということです。
正直ここ最近は支援の先細り感というのは否めなかったと思います。それからも先細っていくでしょうし、それが正常なのかも知れません。逆に子供達には後ろを振り向かせない配慮も必要なのかも知れません。
でも、南三陸町をはじめ、まだ手付かずで動き出せずにいる人もたくさんいるというのも事実だと思うんです。

すべての人が現地に行く必要はないと思うし、ひょっとしたら今回使ったお金をすべて義援金にしたほうが被災者の為にはなったのかも知れません。行きたくても行けない人もたくさんいると思います。

幸い、ボクの場合はこんな行程であれば、また行く機会も作れるのかと。
各地ボランティアセンターの情報をみると、各所毎日数十人のボランティアの方々が活動されています。
たった2日間のボクの活動なんて、ほんとミクロな活動だったと思います。

でも、6月に福島にボランティアに行った知り合いの女性も、こうやってボクに言ってくれました。

微力ではあっても無力ではないってね。

出来ることを出来る範囲で・・・を具体的に体現していけたらと思っています。
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by mrockon | 2011-08-02 08:55 | その他 | Trackback | Comments(0)
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